· 

心の雪解けを待つ

雪下ろし…それは、週末の苦行。

それは、ご近所間の争いの元。

 

ここ横手市で最近降り積もる雪、雪、雪。

もう…ウンザリと思ってしまう人も多い

だろう。

 

「なんて、ロマンチックなんだろう。」

「インスタ映えしそう!」

なんて思えるわけがないわけで(笑)

 

さて、俺も雪を屋根からおろす

「雪下ろし」を先週末に行った。

 

屋根にのぼると、腰の高さまでの雪。

愛用のスノーダンプ(「マイク」と名付け

た 笑)で雪を落とす。

 

そして、落とした雪をさらに川に流す。

この一連の作業をマイファミリーで

行った。まあ、3時間ほど。

 

その時だった。

ギラリとした形相の婆さんが

俺らの様子を観察しにウロウロとして

いるではないか。

 

あの目はまるで…いや、思い出したくないの

でやめておこう。とにかく、何か言いたそう

だった。

 

実は近所の家の住人。

以前から自分の家の敷地に雪がおちると

すごい剣幕で言ってくる方だった。

 

その辺も考慮し、俺は慎重に雪を取り除い

たはずだった。うーむ、田舎のこうした

マジでせま~いものの考え方の人。

逆に可哀想になる。

 

ご近所とうまくやるには、やっぱりあいさつ!やってるけど、向こうは完全無視!

 

「あなたも俺の敷地に雪ガンガン落として

ただろうに。文句も言わず、俺はまとめて

除雪してるんですけど!」

 

そう言いたいが言わない。

俺は小さな人間になりたくないから。

 

俺の家の周りにはとてもユニークな人たちがいる。だから、おもしろいのかも。

 

あの婆さんの心に降り積もる雪よ。

 

春の訪れとともにとけていくことを

心から願いつつ。

 

今日も俺は「マイク」を握る。